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議会活性化特別委員会

活動日記

議会活性化特別委員会


本日は議会活性化特別委員会が行われ、議員定数について議論がされた。
今回は、各会派で検討したものを報告しました。
我が市民クラブは、以下の内容で報告した。
定数問題について、市民クラブで検討し見解をご報告します。
◆人口比と面積比を踏まえた定数を算出していた。今は人口比を重視している。議員定数は地方自治法が平成23年8月に改正され、法定上限数は撤廃された。人口5万未満の市及び人口2万人以上の町村は26人を超えない範囲と定められていたが、条例で定めるとされて以降は、地方議会の定数削減が平成の大合併とあわせて、一気に進んだといえます。本市も合併と人口減少が進み、議員定数も24人から一気に8名減らし16名に削減され人口比では約1400人に一人となっている。
全国的には2万人台の市議会では、14名から18名の議員定数となっており、多い所では22名の議会もあり、かつての法定上限数との比較を含め、決して多い議員定数とは言えないと思います。
さらに、江津と桜江町との合併で、桜江町の議員は減少をした中で、豪雨災害時に、桜江の住民より「ゴミ収集など行政の対応が遅くなった」と言われたが、議員が減れば益々、住民の意見や要望が届きにくくなるということです。
削減で、一議員の守備範囲も広がり、身近な地域に議員がいない事は、住民から議員が見えない、何をしているのか分からない、議会への関心が薄れるなど、負のスパイラルに陥り、議会の活性化、魅力化とは逆行する事になる。
◆多様性が尊重される社会が求められ、女性やあらゆる階層の多様な意見が反映される議会にすることが大切。定数削減はそうした人たちの立候補へのハードルが高くなる。
なり手不足の問題は、議員定数の削減は益々立候補の意欲をそぐことになると考えます。
◆委員会の議論を活発にするためにも、委員会構成は7~8人が必要と言われている。特別委員会など設置すると一人の議員が複数の委員会に所属する事になり、負担も重くなり、日常の議会活動にも影響を及ぼすと言えるし、本当の論議が出来難くなる。議員の役割を明確にし、議員の質を高める努力が大切といえる。
◆首長と議会との力関係も必要である。定数削減すればチェックの目少なくなり、行政に対する圧力も低下し、有権者の議会に対する理解の低下は行政の権力を強めることになり、議会が首長より弱くなることは民主主義がこわれる。二元代表制の在り方も問われる。
◆国政は一票の格差が論点としてある。地方議会は1万前後から数十万の市民と幅が広い。さらに政令市や中核市、江津市のような市議会や町村議会と所管事務量にも相当の違いがある。そうした中で、定数削減が議会改革という論議は、定数削減すれば「改革をやりました」というアピールにしかならない。
定数は、多様な民意をくみ取り議論が出来る人数であるべきです。減らせば減らすほど多様な民意は偏った物になり、力の強い者はより強く、弱い者はより弱くなる。二元代表制による議会のバランスを保ち、民主主義を大切にすることが、民意を尊重することに繋がり、結果的には市民の安心安全なまちづくりにつながっていきます。
定数は、市民の声を拾い、行政施策の調査・監視をし、政策論議・提言し、最終的に議決権を行使する本来の地方議会が行う役割と責任を自らが正しながら努めていくことが問われています。
こうした観点から、現行定数を維持することを会派の見解です。